建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、一言で言ってしまえば、
「職務経歴書」がカードになったものといえます。
そのカードの中には、今まで携わってきた就業履歴、持っている資格、
自分が果たしてきた役割(現場責任者など)などが全て詰まっています。
そして、各現場でそれをカードリーダーにかざすことにより、
自動的に履歴が記録されて行くのです。
要は、建設業に従事する方々のこれまでの頑張りを業界で統一したルールのもとに記録し、
様々なことに活用して行こうというシステムだということです。
なぜ国や業界団体(日建連、全建、建専連、全建総連など)が普及推進?
建設業の技能者は、現場での作業のみならず現場の管理や後進の指導
という能力がありながら、それを客観的に正当に評価されるシステムがなく、
賃金カーブも他の製造業よりも早い、40歳頃にピークに達しているのが現状です。
こうなると”魅力ある職場”とはなりにくく、さらに少子化も伴い、建設業に入ってくる若年層も減り、
今後さらに業界全体で人材不足となってしまいます。
それに対応し、建設業を「生涯を通じて魅力ある職業である」ことを
客観的にわかるように示す必要があることから、
仕組みをつくり、推進して行こうとなったのです。